ボンボン時計

時打ち(ビンバン打ち) (いわゆるボンボン時計、柱時計)

 

一時間ごとに時間の数だけ鐘(棒鈴:ぼうりん)を打ちます。

また、毎正時には時間の数だけ打ち、さらに各時間の30分に一回鐘を打つものも多いです。

 

見分け方は、ゼンマイを巻くカギ(巻きカギ)を差し込む穴が2個あります。これは、時計を動かすためのゼンマイと、時を打つ仕掛けを動かすゼンマイの2つあるからです。明治維新後、太陽暦が採用されて以降、最も日本で普及したタイプだと思います。写真は掛時計しか示していませんが、置時計にも多く見られる機構です。

 

また、写真のような振子がなくても(とくに置時計の場合)、ゼンマイを巻く穴が2か所あり、時報が鳴る時計は時打ちに分類されます。これは、振子がチクタクとなる仕組み(退却式あるいは停止式脱進器)の代わりに、腕時計に用いられるチッチッチッチッチッ・・・となる仕組み(クラブツース式脱進器)にすることで、時計の下側の振子が揺れるスペースを省いています。