クロックへのこだわり

 

このホームページには、クロックという単語がたくさん使われています。それは当社がクロックを中心に修理をするからです。

 

しかし、多くの方は、クロックと書かれていても、その言葉はイメージとしてはいまひとつピンとこず、「掛時計や置時計」とか「大きな時計」などの言葉に置き換えて読まれるのではないでしょうか?

 

といいますのはホームページを創るにあたりクロックという言葉では伝わらないことが多いように思ったからです。

 

そして、その理由を考えましたところ、結局、クロックという言葉の正確な日本語訳がないからかもしれないと思うようになりました。

 

そこで、さらに考えますと、英語では明確にCLOCKとWATCHという全く異なる単語に分かれていますが、日本では、腕時計、懐中時計、掛時計、置時計というふうに時計(TIMEKEEPER)という単語の頭に使う場所を記すことで、使われる場所に基づいた時計(TIMEKEEPER)の種類を示しています。

 

また、取り扱う技術者もCLOCKMAKERとWATCHMAKERとに明確に分かれていますが、日本では、修行の段階に応じており、掛時計や置時計の修理は懐中時計や腕時計修理の入門の意味合いが強いと思います。特に腕のいい人ほど、早く腕時計の修理に移行していくように感じます。

 

では、クロックやウォッチという言葉はそれぞれどのようなことを意味しているのでしょうか?

 

私は、クロックの修理を長年続けるなかで、実際にクロックに触れながら、クロックという言葉についてたびたび考えました。

 

そこで気づいたのは、クロックには、基本的に音による報時機能がついているということでした。一方、ウォッチは、クロックを携帯化(小型化)する過程で報時機能をいったん取り除いたものではないかと思いました。そう考えるとウォッチが視覚に関する言葉であることにあらためて気づきました。

 

このほかにも、ウォッチは、

 小型化だけではなく、むしろ薄型化されてきたために歯車の縦横の比が、横(芯の長さに対して、歯車(カナではない)の直径)の方が極端に大きくなっている。

 

ほこりが入りにくい。

 

針回し機構を特別に作らなければならない。などの特徴があり、

 

クロックは、

動力源や脱進機、あるいはケースの材質などの種類が多様性に富んでいます。

 

このようにクロックとウォッチには、日本ではあまり認識されていない境界があるようです。

 

私は、クロックの修理を通じて経験的にそれを感じてきたように思います。さらにこれからも、この点について考え続け、修理にも反映させていきたいと考えています。